「どうしたら女と別れさせられますか?」
「別れさせることなんかできますか?」
「とにかく慰謝料を取って、別れさせたいんです。」
浮気・不倫のご相談をお受けしていると、このようなお話を伺うことがあります。
ご主人が、自分以外の女性と会っている。
LINEをしている。
家族には嘘をついて、その女性と会う時間を作っている。
そう分かったら、
「とにかく二人を別れさせたい。」
と思うのは無理もないことだと思います。
特に、ご主人との離婚を望んでいないのであれば、
「まず、その女性との関係を終わらせてほしい。」
と思うのではないでしょうか。
私はそんな時、
「別れさせないと始まりませんものね。ただ、別れさせ方はいく通りもあります。ご主人の性格、奥様の性格、今のお二人の関係。それぞれ違いますから、まずは詳しくお話を聞かせてくださいね。その上で、あなたができる方法を一緒に考えていきましょう。」
とお話ししています。
浮気相手と別れさせる方法に、
「これをすれば大丈夫。」
という一つの正解があるわけではありません。
同じように証拠を持って話をしても、結果がまったく違うことがあるからです。
「浮気相手と別れさせたい」その前に考えてほしいこと
浮気相手と別れさせたいと思った時、
「主人に証拠を見せよう。」
「浮気相手と話をしよう。」
「慰謝料を請求しよう。」
「もう会わないと約束させよう。」
いろいろなことを考えると思います。
ただ、その前に私は、
「最終的に、あなたはどうしたいですか?」
ということをお聞きします。
ご主人と修復したいのか。
今の生活を維持したいのか。
まだ離婚するかどうか分からないのか。
離婚を決めているのか。
同じ「浮気相手と別れさせたい」でも、その先に望んでいることによって、考えるべきことは違ってきます。
そして、ご主人がどのような方なのかも大切です。
話せば向き合ってくれる方なのか。
都合が悪くなると話を避ける方なのか。
感情的になる方なのか。
浮気が分かった時、ご主人がどのような行動を取る可能性があるのか。
そこを考えずに、
「証拠があるんだから、見せれば別れるはず。」
と進めてしまうと、思ってもいなかった方向へ話が進むことがあります。
浮気相手と直接話した奥様
以前、このような奥様がいらっしゃいました。
調査によって浮気の証拠は揃っていました。
浮気相手が誰なのか。
どこに住んでいるのか。
勤務先も分かっていました。
奥様は、
「どうしても自分で相手と話したい。」
というお気持ちを持っていました。
そして浮気相手と直接話す機会を作りました。
証拠の写真を数枚見せ、
「私は全部分かっています。」
ということを伝えました。
そして、
「私は主人を愛しています。主人も私を大切にしてくれていると思っています。」
というご自身の気持ちも伝えました。
さらに、
「主人の遊びに付き合わせてしまったことは悪かったと思っています。でも、あなたも私に謝ることがありますよね。」
という話をしました。
そして、今後二度と会わないこと、連絡を取らないことを約束する誓約書に署名してもらいました。
奥様は、
「今回のことは、これで終わりにします。ただ、もしまだ関係が続くのであれば、私も穏便に済ませることはできません。そうはさせないでください。」
ということも伝えました。
その会話は録音されていました。
その後、奥様はご主人にもその録音を聞いてもらい、
「こんなことを私にさせないでほしい。」
と話しました。
結果として、このケースでは浮気相手との関係を終わらせることができました。
ただ、私はこの方法を、
「浮気相手と別れさせるなら、こうすればいい。」
とおすすめしたいわけではありません。
この奥様だからできたことでもあります。
そして、このご主人だったから、その後の話につなげることができたとも思います。
同じように行動しても、まったく違う結果になることがあるからです。
「主人なら話せば分かってくれる」と思っていました
別の奥様も、浮気の証拠を持っていました。
奥様は、
「主人は話せば分かってくれる人です。」
と思っていました。
だから、きちんと証拠を見せて、
「浮気相手と別れてほしい。」
と話せば、ご主人も理解してくれると思っていたのです。
ところが、実際は違いました。
ご主人は逆ギレしました。
奥様と落ち着いて話をすることもなく、家を出てしまったのです。
そしてその後、
浮気相手との同居を始めてしまいました。
奥様が想像していた展開とは、まったく違いました。
一つ目のケースでも、二つ目のケースでも、浮気の証拠はありました。
そして奥様が望んでいたのは、
「浮気相手と別れてほしい。」
ということでした。
それでも、結果は正反対でした。
だから私は、
「証拠を見せれば別れてくれる。」
「浮気相手に話せば終わる。」
とは簡単には言えません。
ご主人の性格。
浮気相手との関係。
現在の夫婦関係。
そして奥様自身がどこまでできるのか。
それぞれ違うからです。

「別れさせる方法」だけを先に決めない
浮気相手との関係を終わらせるために、慰謝料請求や誓約書などの法的な対応を考える方もいらっしゃいます。
具体的な法的判断については、弁護士への相談が必要になる場合があります。
ただ、私はその前に、
「その先で、ご自身はどうしたいのか。」
を考えておくことが大切だと思っています。
浮気相手と別れさせたい。
慰謝料も請求したい。
そう思うお気持ちもあるでしょう。
でも、ご主人との関係を修復したい方と、離婚を決めている方では、その後に望んでいることが違います。
だからこそ、
「何ができるのか」だけではなく、「私はこの先どうしたいのか。」
そこを考えながら進めることが大切なのではないでしょうか。
離婚を決めて相談に来られる方ばかりではありません
23年間、浮気・不倫のご相談をお受けしてきましたが、最初から、
「離婚します。」
と決めて相談に来られる方ばかりではありません。
「できることなら、もう一度夫婦としてやっていきたい。」
「今の家庭を壊したくない。」
「子どものことや生活のことを考えると、今すぐ離婚という選択はできない。」
「まだ自分でも、どうしたいのか分からない。」
そうおっしゃる方を、私は本当にたくさん見てきました。
今の生活を続けていくことを考えれば、お金の問題もあります。
浮気相手との関係が続けば、そこに時間だけではなく、お金が使われることもあるでしょう。
だから、離婚を望んでいない方にとって、
浮気相手との関係を終わらせることが、まず必要になる場合があります。
別れさせないことには、始められないことがあるのです。
ただ、夫婦としてもう一度やっていきたいのであれば、その先も考えてほしいと思っています。
浮気相手と別れれば、夫婦は元に戻るのでしょうか
浮気相手と別れた。
連絡先も消した。
もう会わないと約束した。
では、それで明日から以前の夫婦に戻れるのでしょうか。
私は、そんなに簡単なものではないと思っています。
浮気相手との関係は、奥様に分かったから終わっただけかもしれません。
もし分からなければ、そのまま続いていた可能性だってあります。
人によっては、
「今度はバレなければいい。」
くらいに考えてしまうこともあるかもしれません。
だから、
「浮気相手と別れた。これでもう大丈夫。」
ではないのです。
浮気をされたことで失われた信頼もあります。
奥様の傷ついた気持ちもあります。
そして、ご主人自身にも、
「なぜ自分は浮気をしたのか。」
「これから夫婦としてどうしていきたいのか。」
を考えてもらう必要があると思います。
もちろん、
夫婦関係に問題があったから浮気をしても仕方がない
ということではありません。
夫婦の間にどんな問題があったとしても、それと浮気をしたことは別の問題です。
でも、これからもう一度二人でやっていこうと思うのであれば、
浮気を終わらせることと、夫婦をもう一度つくっていくことは、別の話なのだと思います。
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浮気相手は「昔の奥様」だったのかもしれません
これは、すべてのご夫婦に当てはまる話ではありません。
でも、23年間ご相談をお受けする中で、考えることがあります。
浮気相手としていたことは、本当に特別なことばかりだったのでしょうか。
「今日こんなことがあった。」
「あのお店、おいしいんだって。」
「今度の休み、どこか行こうか。」
そんな、どうでもいいような話を延々としていただけなのかもしれません。
でも、それは、
結婚する前のお二人がしていた会話でもなかったでしょうか。
将来、どんな家庭にしたいか。
今度の休みは何をするか。
どこへ食事に行こうか。
今日あった、どうでもいい出来事。
二人でたくさん話していたと思います。
ところが結婚して、子どもが生まれ、仕事や家事に追われるようになる。
いつの間にか夫婦の会話が、
「明日何時?」
「子どもの迎えお願い。」
「これ払っておいて。」
そんな業務連絡のようなものばかりになってしまうことがあります。
もしそうだったとしたら、
浮気相手は、ある意味で「昔の奥様」のような存在になっていたのかもしれません。
もちろん、だから浮気をしていいという話ではありません。
夫婦の会話が減ったことと、浮気をしたことは別の問題です。
そして、浮気をされた奥様だけが努力しなければならないということでもありません。
ご主人にも、自分がしたことに向き合ってもらう必要があります。
ただ、本当にもう一度夫婦としてやっていきたいのであれば、
浮気相手を二人の間からいなくするだけではなく、これから二人の間に何を取り戻していくのか。
そこまで考えてみてほしいのです。

別れさせてからが、本当のスタートなのかもしれません
浮気相手と別れた。
それは、とても大きな一歩だと思います。
でも、修復を望むのであれば、そこで終わりではありません。
再発させないために何が必要なのか。
これから、どんな夫婦でいたいのか。
ご主人にも考えてもらう。
奥様も自分の気持ちを伝える。
そして二人で話す。
結婚前のように毎日何時間も話す必要はないと思います。
でも、
「今日こんなことがあったよ。」
「今度ここに行ってみない?」
そんな、何でもない会話をもう一度してみてもいいのではないでしょうか。
浮気をされたから、奥様だけが変わらなければならないという話ではありません。
もう一度二人でやっていくと決めたのであれば、二人で関係を作り直していく。
それが修復なのだと私は思っています。
まとめ|「別れさせたい」の、その先を考えてみてください
「浮気相手と別れさせたい。」
ご主人を愛している。
家庭を守りたい。
以前のような夫婦に戻りたい。
だから、
「二人の関係を終わらせたい。」
と思う方もいらっしゃるでしょう。
ただ、別れさせる方法は一つではありません。
ご主人の性格。
奥様の性格。
現在の夫婦関係。
持っている証拠。
そして、
「その後、自分はどうしたいのか。」
それによって、考えるべき方法も順番も変わります。
そして、もし夫婦として修復していきたいのであれば、
浮気相手と別れさせることはゴールではありません。
むしろ、そこからです。
浮気相手がいなくなった二人の間に、これから何を作っていくのか。
何を話していくのか。
お互いを、もう一度知ろうと思えるのか。
もう一度、ご主人と、一番大切で、一番信じたい、そして信じてもらいたい関係を作ってみませんか。
私は、そのために何をすればいいのかを、一緒に考えていきたいと思っています。
よくあるご質問(Q&A)
Q. 浮気相手と別れさせることはできますか?
一概に、
「この方法なら必ず別れさせられます。」
とは言えません。
ご主人の性格、ご夫婦の関係、浮気相手との関係などによって状況は違います。
まず、どのような事実が確認できているのか。そして最終的にご自身がどうしたいのかを整理した上で、方法を考えることが大切だと思います。
Q. 浮気相手に直接会って話してもいいですか?
今回ご紹介したように、直接話をして関係が終わったケースは実際にあります。
ただし、すべての方に同じ方法をおすすめできるわけではありません。
相手の反応や状況によっては、思っていなかった展開になる可能性もあります。
「会えば何とかなる」と考えて行動する前に、現在の状況と、その後どうしたいのかを整理してから判断した方がいいと思います。
Q. 浮気相手に慰謝料を請求すれば、別れてくれますか?
慰謝料請求をしたからといって、必ず二人の関係が終わるとは言えません。
また、慰謝料請求が可能かどうかなど、具体的な法的判断については弁護士への相談が必要です。
大切なのは、法的に何ができるのかだけではなく、
「私はこの先どうしたいのか。」
も一緒に考えることだと思います。
Q. 浮気相手と別れたら、夫婦関係は元に戻りますか?
別れたことだけで、自動的に以前の夫婦関係に戻るとは言えません。
浮気をされたことで失われた信頼や、傷ついた気持ちもあります。
修復を望むのであれば、浮気相手との関係を終わらせたあとに、夫婦として何を話し、どんな関係を作っていくのかも大切になります。


