一度だけの浮気でも許せない…そう思うのは普通ですか?

一度だけの浮気でも許せない気持ちに悩む女性

一度だけの浮気でも許せない…そう思うのは普通ですか?

「一度した人は、必ずまた浮気をすると思います。だから許すとかではなく、もう信用できないです。」

「私にも悪かったところがあると思うので、主人がチャンスをくれるのであれば、もう一度夫婦としてやっていきたいです。」

「一回くらい、と私も頭では思うんです。でも、裏切られたという気持ちはやっぱりありますから、許せるのか不安です。」

「離婚しない、修復するということは、主人を許すということになると思います。でも、簡単ではないですよね。頑張るしかないですよね。」

「子どものために離婚はしません。でも、妻のことは一生許せないと思います。それでも子どものためだと言い聞かせるしかないですよね。」

私は23年間、多くの浮気や夫婦問題のご相談をお受けしてきました。

その中で、

「一度だけなのに許せない私は、おかしいのでしょうか。」

というお気持ちを何度も聞いてきました。

私はそんな時、

「自分を責めないでくださいね。たった一度だけでも、信じていた人に裏切られたことには変わりないんですから。そう感じるお気持ちは分かりますよ。」

とお伝えしています。

「一度くらい。」

そう思おうとしても、気持ちがついていかないことがあります。

それは決しておかしいことではありません。

目次

傷ついたのは「一回だったから」ではないんです

浮気をされた方のお話を聞いていると、肉体関係そのものについて、

「不潔に感じる。」

「どうしても受け入れられない。」

とおっしゃる方もいらっしゃいます。

でも、23年間ご相談をお受けしてきて、圧倒的に多いと感じるのは、

「一番信じていた人に裏切られたことが辛い。」

という気持ちです。

夫婦だから信じていた。

誰よりも信用していた。

その相手に、自分の知らないところで嘘をつかれていた。

だから、

「一回だったから大丈夫。」

という単純な話にはならないのだと思います。

浮気の回数と、傷ついた心の大きさは、必ずしも同じではありません。

「本当に一回だけだったんでしょうか」

以前、ある奥様からご相談をいただいたことがあります。

きっかけは、ご主人の携帯電話でした。

待ち受け画面に表示されたLINEの通知。

その一文を見て、

「もしかして浮気している?」

と感じた奥様は、ご主人を問い詰めたそうです。

最終的にご主人はLINEをすべて見せ、

「その時の一回だけだった。」

と話しました。

相手についても、会社の部下であることなど、詳細を話してくれたそうです。

そして最後には、

「自分は振られた。」

とも話したそうです。

それでも奥様は、簡単には信用できませんでした。

一度隠されていたことが分かれば、

「本当にこれで全部なの?」

と思ってしまうのは、不思議なことではないと思います。

奥様は、その後のご主人の行動について確認したいと、ご相談に来られました。

調査では、新たな浮気を疑う行動は確認できませんでした

奥様がすでにご主人を問い詰めた後でしたので、警戒している可能性も考えながら調査を進めました。

調査中、ご主人がその女性の最寄り駅まで行くことが2度ほどありました。

ただ、それ以上のことはありませんでした。

その他、確認できる範囲でご主人の行動を見ていきましたが、浮気を疑うような点は見受けられませんでした。

その結果を、奥様へご報告しました。

ですが、

「調査で何もなかった=奥様の気持ちもすぐに元通り」

とはなりませんでした。

奥様は、

「主人を信じたい。」

と思う一方で、

「でも、私を裏切ったことは事実なんですよね。」

という気持ちの間で悩んでいらっしゃいました。

奥様が知りたかったのは「本当のこと」でした

その後、奥様はご自身で相手の女性に話を聞くことを選ばれました。

これは、この奥様が実際にされたことで、相手の女性へ直接会うことをおすすめしているわけではありません。

相手の女性やご主人の性格、その時の状況によっては、思ってもいなかった方向へ話が進んでしまったり、相手から「脅された」「怖い思いをした」などと主張されたりして、別のトラブルにつながる可能性もあります。

ですから、今回の方法がすべてのケースに当てはまるものではありません。

この奥様が求めていたのは、相手を責めることでも、慰謝料を請求することでもなかったそうです。

ただ、

「本当のことを知りたい。」

その気持ちだったのだと思います。

奥様は女性に、ご主人が会ったことを知れば怒るかもしれないことや、突然このような形で話を聞くことへの申し訳ない気持ちを伝えたうえで、事実を確認したいと話されたそうです。

最初は戸惑っていた女性も、最終的には話をしてくれました。

女性の話では、ご主人のことを上司として、人として尊敬し、頼りにしていた。

二人だけで食事に行ったことも何度かあった。

そして、不適切な関係になりそうになった時に、

「不倫は嫌です。」

とはっきり断った。

それ以降は、二人だけでは会わないようにしていたとのことでした。

実際の肉体関係には至っていなかったそうです。

奥様にとって、それは大きな安心材料になりました。

でも、だからといって、すべてが「何もなかったこと」になるわけではありません。

ご主人は、奥様に隠れて別の女性と二人で会っていた。

そして、奥様からすれば、

ご主人はその女性との不適切な関係を望んでいた。

その事実まで消えるわけではありません。

未遂だったから傷つかない、というものでもないのです。

それでも「もう一度信じてみよう」と思えた理由

この奥様が最終的に修復へ進むことができた大きな理由の一つは、ご主人が話した内容と、後から確認できた事実に大きな食い違いがなかったことでした。

問い詰められた時、ご主人はすべてを隠し通そうとはしなかった。

相手が誰なのかも話した。

自分が振られたことまで話した。

そして後から確認してみると、その説明に大きな嘘はなかった。

もちろん、最初から何も隠さなければ良かった話です。

でも奥様にとっては、

「裏切られたことは消えない。でも、今話していることは信じてもいいのかもしれない。」

と思える材料になったのだと思います。

そして奥様は、夫婦関係の修復へ進むことを選ばれました。

修復するなら「許さなければいけない」のでしょうか

ここで、とてもよく聞く言葉があります。

「離婚しないと決めたのだから、主人を許さなければいけませんよね。」

私は、そうは思いません。

修復することと、今すぐ相手を許すことは別です。

「許さなければならない。」

と、ご自身の気持ちを縛る必要はありません。

昨日は、

「もう一度信じてみよう。」

と思えた。

でも今日は、ふとしたことで浮気を思い出して腹が立つ。

明日はまた、

「やっぱりこの人とやっていきたい。」

と思えるかもしれない。

それでいいのではないでしょうか。

一度失った信頼が、一日や二日で元に戻ることは難しいと思います。

許せるようになるとしても、時間をかけていいのです。

そして、最後まで「許した」という感覚にならない方もいるかもしれません。

だから、

「まだ許せない私はダメなんだ。」

とは思わないでほしいのです。

浮気をした側の「その後の態度」も、とても大切です

23年間ご相談をお受けしてきて、理不尽だと感じることがあります。

浮気をしたにもかかわらず、

「いつまでその話をしているんだ。」

「一回だけだろう。」

「お前にも悪いところがあった。」

と開き直ってしまう方。

謝罪するどころか、いつまでも横柄な態度を取り続ける方。

傷ついた側は、

「信用できない。」

だけではなく、

「こんな人と、これから夫婦としてやっていけるのだろうか。」

というところまで悩んでしまいます。

修復したいのであれば、浮気をした側にも、傷つけた相手と向き合う時間が必要です。

「もう謝ったから終わり。」

ではないと思うのです。

傷ついた側が何度も同じことを聞きたくなる日もある。

不安になってしまう日もある。

そんな時に、

「もう終わった話だろう。」

ではなく、

「まだ辛いんだね。」

と受け止めてもらえること。

そういう積み重ねが、少しずつ失った信頼をつくり直すことにつながっていくのではないでしょうか。

「どちらが悪かったのか」だけで終わらせない

今回のことで、

「この人のことは全部分かっていると思っていた。」

でも、

「知らなかった部分があった。」

そう気づくこともあると思います。

夫婦だからといって、相手のすべてを分かっているわけではありません。

そして、浮気という出来事が起きた後、

「あなたが悪い。」

「いや、あなたにも原因がある。」

と、どちらが悪かったのかだけを突き詰め続けても、夫婦として前へ進めないことがあります。

もちろん、浮気をした責任まで曖昧にするという意味ではありません。

浮気をしたという行動の責任と、夫婦としてこれからどうするのかは、分けて考える必要があると思います。

もし二人でやり直していくのであれば、

自分の気持ちを相手に伝えること。

そして、

もう一度、相手を知ろうとすること。

その両方を、二人で大切にしていってほしいと思います。

まとめ|「許さなければ」と自分を縛らなくていい

一度だけだった。

未遂だった。

何度も続いていた。

浮気にはいろいろなケースがあります。

でも、傷ついた側からすれば、

「一番信じていた人に裏切られた。」

という事実があります。

だから、

「一回くらいなのに許せない私はおかしい。」

と思わないでください。

おかしくありません。

そして、夫婦関係を修復すると決めたからといって、

「今日から許さなければ。」

と思う必要もありません。

「許さなければならない」と、ご自身の気持ちを縛らなくていいのです。

許せるようになるとしても、時間をかけていい。

ただ、もし二人でもう一度夫婦として歩いていこうと思うのであれば、大切にしてほしいことがあります。

自分の気持ちを相手に伝えること。

そして、もう一度相手を知ろうとすること。

「長年夫婦なのだから、相手のことは分かっている。」

そう思っていた相手にも、今回初めて知った一面があったのではないでしょうか。

だからこそ、もう一度話をする。

自分が何を感じているのかを伝える。

相手が何を考えているのかを聞く。

「許す」ということだけにとらわれるのではなく、お互いをもう一度知ろうとすることを、二人で大切にしていってほしいと思います。

その時間を重ねていく中で、

「この人をもう一度信じてもいいのかな。」

という気持ちが少しずつ生まれてくることもあるのではないでしょうか。

焦らなくていいと思います。

許すことを急ぐより、まずは二人でもう一度向き合うところから始めてみてください。

よくあるご質問(Q&A)

Q. 一度だけの浮気を許せない私は、心が狭いのでしょうか?

いいえ。

たった一度だけでも、信じていた相手に裏切られたと感じれば傷つくことがあります。

回数だけで、傷の大きさを決めることはできません。

「一回くらいなのに」と、ご自身を責める必要はないと思います。

Q. 修復すると決めたら、浮気を許さなければいけませんか?

今すぐ許す必要はないと思います。

修復することと、「もう許しました」と思えることは同じではありません。

「許さなければ」と自分の気持ちを縛らず、時間をかけていいのではないでしょうか。

Q. 何度も浮気のことを思い出してしまいます

一度失った信頼が、すぐに元通りになるとは限りません。

昨日は前向きに思えても、今日はまた辛くなることもあります。

そんな時に、「まだ引きずっている」とご自身を責めず、今どう感じているのかを少しずつ相手に伝えてみてください。

もし二人で修復していくのであれば、自分の気持ちを伝えることと、もう一度相手を知ろうとすること。その両方を大切にしていってほしいと思います。

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