前回のコラムでは、浮気調査は一人ひとりの状況や目的に合わせて組み立てる、オーダーメイドの調査であることをお伝えしました。
浮気調査のご相談では、
「浮気の証拠が欲しい」
「夫が女性と会っているところを撮ってほしい」
と言われることがあります。
しかし、詳しくお話を伺うと、証拠を取りたい理由は一人ひとり違います。
離婚を考えている方。
配偶者や浮気相手への慰謝料請求を考えている方。
夫婦関係を修復したい方。
まだ何も決められず、まず事実を知りたい方。
同じ「浮気の証拠が欲しい」というご相談でも、その証拠を何のために必要としているのかによって、確認するべき事実や調査後の進め方は変わります。
CORE探偵事務所では、最初から離婚や慰謝料請求を前提にするのではなく、まず現在の状況と、何を確認したいのかを伺うことから始めています。

「証拠が欲しい」だけでは、調査の目的は分かりません
浮気調査というと、配偶者が異性と会っている場面を撮影すれば終わりだと思われるかもしれません。
しかし、異性と会っていることを確認したいのか、その関係がどのようなものなのかを知りたいのか、今後の話し合いや法的手続に備えたいのかによって、必要となる確認内容は同じではありません。
例えば、夫婦関係を修復したい方にとっては、浮気の事実だけでなく、
- 関係が現在も続いているのか
- どのくらいの頻度で会っているのか
- 配偶者がどのような嘘をついているのか
- 話し合う前に、何を確認しておく必要があるのか
が重要になる場合があります。
一方、離婚や慰謝料請求を検討している場合は、今後の弁護士相談や話し合いも見据えて、客観的な事実をどのように記録するかを考える必要があります。
先に調査内容を決めるのではなく、その証拠を何のために取るのかを確認してから、必要な調査を考えることが大切です。
離婚を考えている場合
「離婚を考えている」と言っても、その状況はさまざまです。
すでに離婚の意思を固めている方もいれば、浮気が事実なら離婚を考えたいという方もいます。
また、離婚したい気持ちはあっても、
- 子どものこと
- 今後の生活費
- 住居
- 仕事
- 財産
- 配偶者との話し合い
などが不安で、すぐには決断できない方もいます。
そのため、離婚を考えている方の調査では、単に写真を撮ることだけではなく、
何を確認できれば、今後の判断や相談を進められるのか
を最初に整理します。
日本の民法では、配偶者の不貞行為は裁判上の離婚原因の一つとされています。ただし、実際に離婚が認められるか、どのような証拠が必要かは個別の事情によって異なるため、具体的な法的判断は弁護士へ確認する必要があります。
COREでは調査結果を客観的な記録としてまとめ、必要に応じて弁護士へ相談するときに状況を説明しやすい形に整えます。
慰謝料請求を考えている場合
慰謝料請求を考えている方から、
「女性と会っている写真があれば請求できますか」
「LINEがあれば証拠になりますか」
と聞かれることがあります。
しかし、異性と会っている事実だけで、希望する請求につながるとは限りません。
いつ、どこで、誰と会っていたのか。
その後、どのような行動をしたのか。
一度だけなのか、関係が続いているのか。
どこまで確認する必要があるかは、それまでに分かっている情報や、今後どのような請求や交渉を考えているかによって異なります。
不法行為による損害賠償については民法に規定がありますが、浮気・不倫に関する慰謝料請求の可否や見込みは、婚姻関係の状況を含む個別事情によって判断されます。探偵社が「この証拠があれば必ず慰謝料を取れる」と断定することはできません。
そのためCOREでは、必要となる事実を意識して調査を行い、法的な判断が必要な場合には弁護士への相談をご案内しています。
夫婦関係を修復したい場合
浮気調査は、離婚や慰謝料請求のためだけに行うものではありません。
事実を確認したうえで、配偶者と話し合い、夫婦関係を続けたいと考えている方もいます。
修復を希望している場合、証拠を取る目的は、相手を追い詰めたり言い負かしたりすることではありません。
- 本当のことを話してほしい
- 浮気相手との関係を終わらせてほしい
- なぜこのようなことになったのか知りたい
- 今後、同じことを繰り返さないために話し合いたい
そのための事実確認です。
ただし、証拠が取れたからといって、すぐにすべてを配偶者へ見せることが最善とは限りません。
どのタイミングで話すのか。
どこまで伝えるのか。
配偶者がどのような反応をする可能性があるのか。
調査後の話し合いまで考えておく必要があります。
COREでは、調査報告書を渡して終わりにせず、今後どのように話を進めたいのかも伺います。必要に応じて、夫婦問題のカウンセラーなどへの相談も含めて選択肢を整理します。
まだ離婚も修復も決められない場合
浮気をしているかどうかも分からない段階で、離婚するか、夫婦関係を修復するかを決められないのは当然です。
むしろ、
事実が分からないから、今後を決められない
という方が多いと思います。
この場合は、無理に結論を出す必要はありません。
「まず浮気をしているのか知りたい」
「自分の思い違いなのか確かめたい」
「事実を見てから考えたい」
これも、浮気調査を行う目的です。
ただし、「事実を知りたい」という場合でも、何を確認できれば判断材料になるのかは整理しておく必要があります。
異性と会っているかどうか。
特定の相手がいるのか。
関係が現在も続いているのか。
説明されている予定と実際の行動が一致しているのか。
確認したいことを明確にすることで、その方に合った調査を組み立てやすくなります。
調査結果を見て、気持ちが変わることもあります
ご相談時には夫婦関係の修復を希望していた方が、調査結果を見て離婚を考えるようになることがあります。
反対に、離婚するつもりで調査を始めたものの、結果を見て、もう一度話し合いたいと思う方もいます。
最初に決めた目的に、最後まで縛られる必要はありません。
実際の事実を知ったことで、気持ちや考えが変わるのは不自然なことではありません。
大切なのは、調査前に無理に結論を決めることではなく、
- 今、何が分からずに悩んでいるのか
- 何を確認できれば次の判断ができるのか
- 調査結果を受けて、次に何を考える必要があるのか
を、その時点ごとに整理することです。

証拠の数を増やすことが目的ではありません
浮気調査では、写真や記録が多ければ多いほどよいとは一概には言えません。
必要なのは、その方の目的に合った事実を確認することです。
すでに知りたいことが確認できているのに調査を続ける必要があるのか。
まだ確認できていないことがあるのか。
次の調査を行うことで、何が明らかになる可能性があるのか。
調査途中でも状況を確認し、今後の進め方を考える必要があります。
CORE探偵事務所では、見積もりから調査中のご連絡、調査結果の報告まで、原則として同じ担当者が対応しています。
最初に伺った目的や不安を理解している担当者が継続して対応することで、調査の目的を途中で見失わないためです。COREの公式サイトでも、調査の目的を整理したうえで調査を設計し、調査後の選択まで支援する方針を案内しています。
浮気の証拠は、その後を決めるために取るものです
浮気の証拠を取ることは、ゴールではありません。
その事実を知ったうえで、
- 離婚をするのか
- 慰謝料請求を検討するのか
- 夫婦関係を修復するのか
- もう少し時間をかけて考えるのか
を判断するための材料です。
だからこそ、浮気調査では、どのような写真を撮るかだけでなく、何のために調査をするのかを考える必要があります。
ただし、ご相談の時点で、今後のことをすべて決めておく必要はありません。
まだ何も決められない場合は、まず何が分からずに悩んでいるのかをお話しください。
CORE探偵事務所では、現在の状況と確認したいことを整理し、その方の目的に合った調査をご提案します。
浮気調査の目的に関するよくある質問
離婚するか決めていなくても、浮気調査はできますか?
できます。まず事実を確認し、その結果を見てから離婚か修復かを考える方もいます。ご相談の時点で結論を決めておく必要はありません。
夫婦関係を修復したい場合も、証拠を取る意味はありますか?
あります。配偶者と事実に基づいて話し合うための材料として調査を行う方もいます。ただし、証拠を見せる時期や伝え方についても慎重に考える必要があります。
慰謝料請求に必要な証拠を教えてもらえますか?
現在の状況や分かっている情報を伺い、調査で確認できる事実をご説明します。ただし、慰謝料請求の可否や必要となる証拠の法的評価は、弁護士へ確認する必要があります。
調査の途中で目的が変わった場合はどうなりますか?
調査結果や状況によって考えが変わることはあります。その場合は担当者へお伝えください。残っている調査で何を優先するか、今後も調査が必要かを改めて整理します。
執筆者
CORE探偵事務所 代表取締役社長 岡田美香
法律事務所で約14年間、事務長として法律事務をはじめ、事業再生やM&A案件に携わる。その後、コンサルタントとして独立、探偵事務所の経営支援にも約10年間携わり、現在はCORE探偵事務所の代表として、相談から調査後までを見据えた運営に取り組んでいます。

