「証拠になるような写真やホテルのレシートを見せても、『知らない。俺じゃない』って言うんです。」
「LINEを見せたら、『それのどこが証拠なんだ』『プライバシーの侵害だ』って逆に怒られました。」
「飲みに行っただけだ。」
「飲み屋で一緒になっただけだ。」
「ふざけただけだ。」
中には、
「誰かが俺を陥れようとして、合成写真を作ったんだ。」
とまで言われた方もいらっしゃいます。
浮気を疑い、ようやく見つけた証拠。
これを見せれば、さすがに認めるだろう。
そう思ってご主人に見せたのに、認めない。
それどころか、次から次へと言い訳をする。
そんなご主人を前に、
「ここまで分かっているのに、どうして認めないんですか?」
とご相談に来られる方がいらっしゃいます。
私は23年間、浮気・不倫のご相談をお受けしてきましたが、そんな時にお話しすることがあります。
「認めない人は、どこまでいっても認めないことがあります。」
だからこそ大切なのは、
「どうしたら認めさせられるか。」
だけを考えることではありません。
必要な事実をきちんと確認すること。
そして、その事実を知ったうえで、
「私はこれからどうしたいのか。」
を考えること。
今回は、証拠があっても浮気を認めないご主人について、実際のご相談を交えながらお話ししたいと思います。
「これを見せれば、さすがに認める」と思ってしまいます
浮気を疑っている時、
「証拠さえ見つかれば。」
と思う方は少なくありません。
LINE。
ホテルのレシート。
写真。
クレジットカードの利用履歴。
何かを見つけた時、
「これを見せれば、もう言い逃れできない。」
と思う。
それは当然だと思います。
自分は事実を知りたい。
そして、ご主人自身の口から、
「浮気をしていた。」
と認めてほしい。
ところが実際には、こちらが思っていたようには話が進まないことがあります。
証拠を見せれば、
「分かった。本当のことを話す。」
と言ってくれると思っていた。
でも、そうならない。
説明を重ねたり、別の理由を持ち出したり、時には証拠そのものではなく、
「どうしてそれを見たんだ。」
と、話の矛先が変わってしまうこともあります。
相談者様からすれば、
「私が聞きたいのは、そこじゃない。」
と思いますよね。
そして、
「ここまで分かっているのに、どうして認めないの?」
という新たな苦しさが生まれてしまうことがあります。
私は23年間、多くのご相談をお受けしてきましたが、証拠を示されたからといって、すべての方が素直に事実を認めるわけではありません。
認めない方は、本当にどこまでいっても認めないことがあるのです。
浮気相手と家族のように暮らしていても認めなかったご主人
特に印象に残っているケースがあります。
ご主人は家を出て、浮気相手の自宅で生活をしていました。
そこには、浮気相手の娘さんも暮らしていました。
調査では、ご主人と浮気相手が腕を組んで買い物をする姿も確認されました。
浮気相手のお子さんも一緒に遊園地へ行き、まるで家族のように時間を過ごしている様子もありました。
それでも、ご主人は浮気を認めませんでした。
そして裁判に至っても、
「妻に家を追い出されたので、居候させてもらっているだけだ。」
という趣旨の主張を続けたのです。
相談者様からすれば、
「ここまで分かっているのに?」
と思うでしょう。
私も長年この仕事をしていますが、
認めない方は、本当にどこまでいっても認めないことがある
と感じます。

ラブホテルの出入りが確認されても、言い訳をすることがあります
ラブホテルから二人で出入りするところが確認されていても、認めない方はいらっしゃいます。
これまで実際に聞いてきたものには、
「具合が悪くなった彼女を介抱していた。」
「誰にも知られてはいけない重要な打ち合わせをしていた。」
というものもありました。
また、
「ホテルには行った。でも、お互いにこういうことをしてはいけないと話し合って、何もせずに出てきた。」
という趣旨の説明をされたケースもあります。
「そこまで言うの?」
と思われるかもしれません。
でも、実際にあるのです。
だから私は、ご相談者様に、
「認めない人は、どこまでいっても認めないことがありますよ。」
とお話しします。
なぜ、そこまでして浮気を認めないのでしょうか
これは、すべての人について同じ理由だとは言えません。
本人にしか分からない気持ちもあるでしょう。
ただ、23年間のご相談の中で私が感じてきたのは、
「認めたら終わり。」
と考えているように見える方が少なくないということです。
認めなければ、まだ言い逃れができる。
認めなければ、今の関係を続けられるかもしれない。
そう考えているのかもしれません。
ただし、これはあくまで私が長年の相談現場で感じてきたことで、すべての方に当てはまるわけではありません。
だから私は、
「なぜ主人は認めないんでしょう?」
という答えだけを探し続けるよりも、その先を考えてほしいと思っています。
大切なのは「認めさせること」なのでしょうか
ここで、一度考えてみてほしいことがあります。
ご主人が、
「浮気をしました。」
と認めたら、あなたの浮気問題は解決するのでしょうか。
もちろん、
「本人の口から本当のことを聞きたい。」
というお気持ちは分かります。
認めてほしい。
謝ってほしい。
どうしてこうなったのか説明してほしい。
そう思うのは当然だと思います。
でも、認めない相手に、
「これは?」
「じゃあ、この写真は?」
「このLINEはどう説明するの?」
と、一つずつ証拠を見せ続けても、
「違う。」
「知らない。」
「そういう意味じゃない。」
と言われたら、また次の証拠を出すことになります。
いつの間にか、
「浮気問題をこれからどうするか」ではなく、「主人に浮気を認めさせること」そのものが目的になってしまう。
私は、そこに気をつけてほしいのです。
ただし「自分が浮気だと思えばいい」ということではありません
ここは、今回とても大切なところです。
私が、
「ご主人が認めるかどうかだけにこだわらなくてもいい。」
とお話しするのには、前提があります。
それは、
第三者が見ても、事実を客観的に判断できるだけの証拠があることです。
ご相談の中では、
「LINEを見つけました。これだけあれば十分ですよね。」
「ホテルのレシートがありました。これで浮気は証明できますよね。」
と聞かれることがあります。
もちろん、それらが浮気を疑うきっかけになることはあります。
ただ、
「浮気を疑う材料があること」と、「それだけで十分な証拠になること」は同じではありません。
LINEも、どのような内容なのかによって意味は違います。
レシートも、それだけで誰とホテルを利用したのかまで分かるとは限りません。
だから、
「私はこれを見たから、絶対に浮気している。」
とご自身の中だけで結論を出して、
「主人が認めなくても関係ない。」
ということではないのです。
大切なのは、
相手がどのような言い訳をしたとしても、第三者が見た時に事実を客観的に判断できる証拠を、きちんと持っておくこと。
だと私は思っています。
LINEが浮気の証拠としてどのように考えられるのかについては、こちらでも詳しくお話ししています。
【関連記事:LINEは浮気の証拠になる?】

証拠は「認めさせるため」だけにあるものではありません
では、なぜしっかりした証拠が必要なのでしょうか。
私は、
ご主人に「参りました。浮気をしていました」と言わせるためだけではない
と思っています。
必要な事実を確認したうえで、
自分がこれからどうしたいのかを考えるためです。
夫婦として修復したいのか。
浮気相手との関係を終わらせたいのか。
離婚を考えるのか。
慰謝料請求を考えるのか。
あるいは、まだ何も決められないのか。
今すぐ答えが出なくても構いません。
ただ、事実が曖昧なままでは、
「もしかしたら私の勘違いかもしれない。」
「主人の言うことが本当なのかもしれない。」
と、また迷ってしまうことがあります。
だからこそ、まず必要な事実を確認しておく。
そのうえで、
「あなたが認めるか、認めないかだけの話ではなく、私は確認できた事実を踏まえて、これからこうしたい。」
と話ができるようにする。
私は、そのためにも証拠が大切なのだと思っています。
まとめ|「認めさせること」をゴールにしなくてもいい
「ここまで証拠があるのに、どうして認めないんですか?」
そう聞かれることがあります。
でも私は、
認めない相手を、何とか認めさせることだけに気持ちを使ってほしくない
と思っています。
もちろん、
「私は浮気だと思っているから、それでいい。」
ということではありません。
その前提には、
第三者が見ても、事実を客観的に判断できる証拠を持っていること
が大切です。
そのうえで、ご主人が認めなかったとしても、
証拠は、
相手に浮気を認めさせるためだけにあるものではありません。
必要な事実を知り、
「私は、この先どうしたいのか。」
を考えるためのものでもあります。
修復したいのか。
離婚を考えるのか。
浮気相手との関係を終わらせたいのか。
まだ何も決められないのか。
答えは人によって違いますし、今すぐ決められなくてもいいと思います。
「主人が認めてくれないから、何も決められない。」
そこで止まらなくてもいいのです。
相手が認めるかどうかではなく、
確認できた事実をもとに、あなた自身がこれからどうしたいのか。
私は、そこから考えていくことが大切だと思っています。
よくあるご質問(Q&A)
Q. LINEを見つけました。夫が認めなくても浮気の証拠になりますか?
LINEは内容によって意味が異なります。浮気を疑うきっかけにはなっても、それだけで十分な証拠になるとは限りません。ほかの事実と合わせて考えることが大切です。
Q. ラブホテルに出入りする写真があっても、夫が「何もしていない」と言ったらどうなりますか?
本人がどのように説明するかと、第三者が証拠からどのように事実を判断するかは別の問題です。ただし、個々の証拠が法的にどのように評価されるかは事情によって異なります。慰謝料請求や離婚など法的な判断が必要な場合は、弁護士に確認してください。
Q. 証拠を見せれば、普通は浮気を認めるものではないのでしょうか?
私が23年間ご相談をお受けしてきた中では、証拠を示されても否定を続ける方はいらっしゃいました。ですから、「証拠を取る=本人に認めさせる」とだけ考えない方がいいと思います。
Q. 夫が絶対に認めない場合、どうすればいいですか?
まずは、必要な事実が客観的に確認できているかを整理することが大切です。そのうえで、「どうしたら認めさせられるか」だけではなく、**「自分はこれからどうしたいのか」**を考えてみてください。


